地図のオシゴトが盛んなこの頃ですが
Y君に聞いてみました。「ウクライナすんだ?」「ウン」「ロシアは?」「すんだ。」「ロシアは今どうしているの?」「せんそうしている。」6才の子どもが国際情勢に通じていることに驚きます。何よりも、Y君には独特の雰囲気があります。テーブルには”世界の国じてん”を置いて調べ物に余念がありません。まるで”Y君の研究室”という雰囲気なのです。
そのY君の席にM君がやってきました。じてんを借りに来たのでした。あ、なるほど。研究室同士本の貸し借りをやっているんだと納得しましたが、思わず聞いてみました。「Y君はどうするの?」「まってる。」すんなり貸してあげている姿にも感心しましたが、返してくれるまで「待つ」ことが出来ることには感動しました。
さくらさんでKちゃんのお手伝いをして再度Y君の研究室に戻りました。じゅうたんではMちゃんも地図のオシゴト中でした。Aさんたちは今地図ブームなんだと感心しながらY君の席に行くと地図の辞典がありません。聞けば、Mちゃんが使っているというのです。やっと分かりました。あの大事な辞典はクラスに一冊しかないのだ、と。
それ以上に、ある種のショックは、二度もオシゴトが中断されても静かに待てるということでした。すごいことです。まるで、何事もなかったかのように、国旗の本を開いたりしながら待つその雰囲気は成熟した大人のそれでした。この三人の静かなやり取りがクラス全体の静けさにつながっているのだと思いました。静かに待てる。知的人格的成長のしるし。嬉しいことです。
ところで、さくらのKちゃんと仲良しになりました
「どこのおじさん?」と言わんばかりに怪訝な顔で見つめられていましたが、このごろはKちゃんが自分からコミュニケーションを取ってくれるようになりました。今日は、二人でシール貼りのオシゴトの後のお片付けをしました。「Kちゃん今日は一緒にオシゴトしてくれてありがとう。嬉しいでした。またよろしく。」
Aさんの続きです。オシゴトに支障をきたすようでは子どもたちに申し訳ない。早速注文してほしいと主任さんに伝えたものの、反面、お互いに不自由をしのびながら「待つことが出来る」ことが身に着くとしたらそれはそれでいいのかもしれないと思ったのでしt。思いがけない課題をもらったようなので終礼でみんなと相談することに。
Aさんたちは刺しゅうも大好き
次回は、Cさんのオシゴトを見たいと思います。