2024年11月の園だよりアップしました ⇒ ⇒ ⇒

園だより

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園長の言葉

さくらさんも収穫

さくらさんも収穫

野菜と共に育つ子どもたち

先月22日は梅雨の中休み。午前中、子どもたちと子ども農園に収穫に行きました。5月7日の連休明けに子どもたちが植えた4種類の野菜がそれぞれに実を実らせていました。ユリ組のナスはしっかりした実をいくつもつけ、さくらさんのミニトマトは特別大量の実をつけていましたが、収穫にはまだ少し早いようでした。ピーマンが青々と茂った葉陰に身を隠すように実をつけていたのが印象的でした。すみれのキュウリは濃い青色で子どもたちの収穫を待っているようでした。今回はもう三度目の収穫でした。いつものように、収穫した野菜は各自が持ち帰るようになっていますが、毎回人数分あるわけではありません。それでも、子どもたちに混乱は起こりません。次回の収穫まで待つ子がいるからです。それには次のようないきさつがありました。文字通り、「初めが肝心」という好例です。

最初の収穫はちょうど一か月ほど経った頃でした。これまでに何度か様子を見に来たことはあっても大きく成長した野菜を目の前にして、子どもたちは思わず声を上げたものです。そして、胸をときめかしながら嬉々として鋏を入れ、しっかり手に取って誇らしげにみんなに披露した喜びは、まさに収穫の喜びでした。「早くおうちの人にも見せてあげたい」と心が躍ったに違いありません。籠に入れた収穫物を大事に持ち帰りクラスで分けることにしました。

お帰りの時間がきていよいよ野菜の配布を始めることになりました。子どもたちは大はしゃぎでしたが、人数分足りないことがわかっていた先生は内心どうしたものか迷っていました。くじ引きも視野に入れましたが子どもたちに聞いてみることにしました。「実は、人数分足りません。だから、次の収穫まで待ってもいいお友達はいませんか?」思いがけない先生の問いかけに思わずみんな顔を見合わせて静かになりました。しばらくしてAちゃんが手を上げました。「アタシは待ってもいいです。」すると、つられるように次々と手が上がりました。こうして、先生の心配は杞憂に終わり、思わず「Aちゃんありがとう!」と喜んだのでした。

この話を終礼の時に聞き一同深く感動したというわけです。譲ることができる寛大さ、待つことができる穏やかさ。これこそ、強い心が大きく成長しているしるしです。白百合の子どもたちがこんな成長を遂げていることを嬉しく思うとともにそんな子供たちを誇らしく思ったことでした。

そういうわけで、毎回少ない収穫でも子どもたちは何の不満もなく次を待つことができるというわけです。今年の夏は猛暑の予想が出ているようですが、熱中症やコロナにも気をつけながら、子どもたちが心身共に成長できる夏であることを祈ります。(こ)

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