新たな出発~神さまの恵みのうちに~
園長 石堂 昭彦
春の訪れとともに、新しい年度が始まりました。ご入園、ご進級おめでとうございます。
お子さまたちの新しい一歩を神さまの愛のうちに迎えられたことを心より感謝いたします。
4月は、自然が芽吹き、新しい命が生まれる季節です。そして、カトリック教会においても大切な時を迎えます。それが「復活祭(イースター)」です。復活祭は、イエスさまが十字架の死から三日後によみがえり、新しい命と希望をもたらされることを記念する、キリスト教で最も重要なお祝いです。
イエスさまの復活は、悲しみや困難の中ににも必ず新しい希望が生まれてくること、そして、神さまの愛と命の恵みが私たちと共にあることを教えてくれます。
園での生活もまた、毎日が小さな「新しいはじまり」の連続です。新しい環境に戸惑うことがあるかもしれませんが、子どもたちは、少しずつおともだちや先生たちと関わり合いながら、安心して過ごせるようになります。「失敗しても大丈夫」「明日はまた、新しくやり直せる」という復活祭の希望のメッセージを大切にしながら、子どもたちが自信をもって成長できるように見守っていきたいと思います。
今年度も「強い手」「強い足」「強い心」を育てる保育を大切にし、一人ひとりが神さまから与えられたかけがいのない存在であることを伝えていきます。そして、子どもたちが安心して、のびのびと過ごせるよう、保護者の皆さまと心を一つにして歩んでいきたいと願っています。子どもたちの小さな成長をともに喜び、時には温かく見守りながら、一緒に支えていければと考えています。
どうか、この一年が皆さまにとって祝福に満ちたものとなりますように、そして、復活の主イエス・キリストの光が、白百合幼稚園のおともだちとご家族のうえに豊かに注がれますように。