ロザリオの月
園長 石堂 昭彦
10月が始まりました。天高く馬肥ゆる秋、スポーツの秋、読書の秋そして、食欲の秋です。10月は、涼しさが訪れ、スポーツをしやすい天候、秋の夜長に読書、しかも何を食べてもおいしく感じるすばらしい季節です。
教会では10月を「ロザリオの月」といって、世界の平和のために、とくにマリアさまにお祈りをささげます。
そして、10月7日は「ロザリオの聖母」の記念日です。これは、1571年の海戦で神さまを信じるキリスト教徒が、オスマントルコに対して勝利を収めたことを祈念して、ピオ五世教皇によって定められた日です。この戦いに勝ったのは、マリアさまを信じる人たちがロザリオの祈りを心を込めて何度も何度も繰り返し祈ったからだといわれています。
昔からたくさんの人々が生活の場にあるあらゆる問題、心配ごと、望み、計画のためにマリアさまの取り次ぎによって、イエスさまのお恵みを願おうとロザリオの祈りを捧げてきました。
ロザリオは「ローサ」、すなわち「バラ」という言葉がもととなった「バラの冠」という意味です。というのは、ロザリオの祈りを唱えることは、聖母マリアの霊的なバラの花束を捧げるということなのです。
10月7日(土)~17日(火)に「燃ゆる感動かごしま国体」が開催されます。指宿市においては、ゲートボール、ソフトボールそしてバトミントンが行われます。さらに、「燃ゆる感動かごしま大会」が10月28日(土)~30(月)まで行われ、グランドソフトボールとボッチャも指宿市で行われます。
前回の鹿児島での国民体育大会を「太陽国体」といい、昭和47(1972)年に開催されました。私の通っていた小学校が鴨池陸上競技場(現白波スタジアム)に近かったこともあり、児童全員で開会式を見に行きました。そこで、たくさんの選手のみなさんの入場行進を見て感動したことを思い出しました。
国民体育大会は、開催の順番が約50年に1回しか回ってこないスポーツの祭典です。鹿児島での国民体育大会は、地域社会と全国の人々にとって特別な出来事であり、スポーツの力を通じて結束し、感動を共有するすばらしい機会になると考えます。この国民体育大会が大成功のうちに閉会できるよう、神さまにお祈りしましょう。