月並みな感想ですが、あっという間に一年もあとひと月を残すのみとなりました。気ぜわしさが増す師走の季節、いかがお過ごしでしょうか。
12月といえば教会の人間としては何よりもクリスマスということになります。突然ですが、師走というのはお坊さん(師)が仏事のため忙しく走り回るため12月の異称になったのだそうです。神父さんとしては、クリスマスのために忙しく走り回ることもないのでお祝い気分に浸る時期ということになります。
そうはいっても、手放しでの祝い気分になるには4週間の準備が必要になり、その期間を待降節と呼びます。今、子どもたちが聖劇の準備に精出していますが、練習中にもかかわらず、何人もの子供たちが「涙が出そうだった」という感想を述べたと聞きました。子どもたちの待降節は聖劇の練習と共に進んでいます。
一方、そんな、Aさんたちの練習風景をB、Cさんたちが、40分もの間、正座して見入っていたと聞きました。幼子イエス様を迎えるのに一番ふさわしいのはやはり子供たちなのだと心に響きました。
持久走大会後の子どもたちの変化からも感じることですが、子どもたちがこうした大きなイベント体験することで一段とたくましく成長することを目の当たりにしています。今度のクリスマス会も子どもたちが自信を深め自分らしく成長する一里塚になるものと期待しています。家庭でも励ましてあげていただきたいと思います。
今年のクリスマス会は、運動会に引き続いての感染症対策に気を使いながらの開催となりますがご理解いただきたいと思います。
創立記念日に関して
私たちの幼稚園はマリア様の記念日である12月8日(火)に創立70周年を迎えます。カトリック教会の特徴は色々ありますが、際立っているものの一つにマリア様への特別の信心があります。教会は古代からマリア様が救い主の母として罪とは無縁の方だったという認識があり、11世紀には信ずべきこととしてクリスマス前の8日を「無原罪の聖母の祭日」として盛大に祝わうようになりました。
ちなみに、12月8日は第二次世界大戦が始まった日でもあります。平和の母とも呼ばれるマリア様に、コロナの早い収束と世界平和のために祈りたいと思います。