一夜にして成長したわけではないでしょうが
そんな風に見えるのはもちろん気のせいですが。子どもたちとしては、大きなオシゴトをなし終えた満足感に満たされて、身も心も落ち着いているからだと思います。「ホントによくやった。ご苦労様でした」と改めて労をねぎらいたくなります。今日は、静かにクラスでの活動が中心となりました。
自己修正の力
久しぶりに数のオシゴトを観察しました。3995+2988でした。足し算で問題になるのが繰り上がり。「おや?」と思ったのですが、最後まで見守ることに。すると、千の位まで並べて手が止まりました。「もう終わり?」と聞いたら「ウン」とうなずきました。気が付いた先生が「あ、自分で気が付いたようです」とニコニコしながら横からささやいたのです。
頃合いを見て声をかけようかと思っていたそうですが、先生の笑顔は明らかに「自分で気が付いてよかった」と喜んでいました。Mちゃんはまた数の切手を一枚一枚手に取っては丁寧に正しく並べ替えていきました。10と100の繰上りもスムーズに行って見事完成しました。私としては、はじめて一部始終を見ることが出来て嬉しいでしたが、きちんと自己修正できるMちゃんに感動しました。
間違ったらやり直したらいい。当たり前のことですが、これは、極めて重大なメッセージを含んでいます。つまり、間違うことは悪いことではない。人間だれしも間違う。大事なことは、間違いを素直に認めて改めること。人間関係のことになると素直に謝るということになりますが自己活動ほど簡単でないことは言うまでもありません。しかし、自己修正はリセットしてやり直す力を養います。改めてモンテのオシゴトの意義を感じることが出来ました。
コツコツと世界制覇を目指す地図のオシゴト
もう一つの感動体験は地図のオシゴトでした。Kちゃんはヨーロッパ大陸にチャレンジていました。手元の小箱にある国名を記した小さなカードからアトランダムに選び、同じ国名を地図から見つけ出します。見つけた国名を右側のはめ込み地図からつまみ上げて手元に置きます。三つほど探したら、国名と形や色を確認したら元に戻してオシゴトを完結します。
すべての国名を覚えたところで次のステップ白地図に進みます。一度に三つほどというのが、無理なくコツコツという感じで、この進め方が素晴らしいですね。ついには、Y君のように世界制覇を達成するまでになります。観察するほうも楽しみです。何度も見たオシゴトですが、最初の一歩を見るのは初めてで、なるほどと感心した次第でした。Kちゃん頑張れ!