マリアさまのようなやさしさと祈りの心を
園長 石堂 昭彦
新緑がまぶしく、命がいきいきと輝く5月を迎えました。園庭の草木は日ごとに濃く色づき、小さな虫や花たちの姿におともだちは、毎日新しい発見と驚きを見つけています。この自然の恵のひとつひとつが、神様の愛のしるしであることに私たちは、改めて心を向けたいと思います。
本園では5月を「聖母マリアさまの月」として、特別な思いで過ごしています。マリアさまは、イエスさまのお母さまとして、深い信仰と愛をもって生涯を歩まれた方です。静かに神さまの御心に耳を傾け、困っている人に手を差し伸べ、いつも謙虚でやさしい心で、人々に接しておられました。そのお姿は、まさに私たちがおともだちのみなさんに伝えたい「心の在り方」そのものです。
5月には、「マリア祭」を行います。おともだちのみなさんは、日々の祈りを通してマリアさまに親しみ、感謝や願いの心をもって、お御堂でお花を捧げます。その純粋な祈りの姿に、私たち大人も教えられる思いがします。マリアさまのように、やさしい目で人を見つめ、思いやりの言葉をかけることができるよう、おともだちのみなさんと共に日々歩んでいきたいと考えています。
また、5月には「こどもの日」や「母の日」もあり、命の尊さや家族の絆に心を寄せる機会が多くあります。
おともだちのみなさんは、ご家庭でたくさんの愛を受け、その愛を支えにして成長しています。おうちの方々の「だいすきだよ」「ありがとう」「がんばってるね」のひと言が、何よりの励ましとなり、心の土台を育ててくれます。園とご家庭が手をたずさえて、こどもたちの心の根っこをしっかりと育てていきたいと思います。
どうぞこの5月が、マリアさまのようなやさしさと祈りに満ちた、あたたかなひと月となりますように。
保護者のみなさまの上にも、神さまの豊かな祝福がありますよう、お祈り申し上げます。