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降誕祭(クリスマス)
園長 石堂 昭彦
2023年も残すところ1か月となりました。カトリック教会における12月は、イエスさまの誕生を記念するクリスマスが行われます。今月は、国民的な行事の一つとなったクリスマスを考えたいと思います。
クリスマスは、イエス・キリストの誕生を記念する年中行事で降誕祭(こうたんさい)・聖誕祭(せいたんさい)・ノエルなどとも呼ばれます。
「クリスマス」という英語は、「キリスト(Christ)のミサ(mass)」という意味に由来します。
新約聖書に記された伝統的なクリスマスの物語「イエスさまの降誕」は、イエスさまが、旧約聖書の預言に従ってベトレヘムで生まれたとするものです。ヨセフさまとマリアさまは、ベトレヘムに到着したとき、宿屋に部屋がなかったため、馬小屋を提供され、そこでイエスさまが生まれ、天使がこのニュースを羊飼いに告げ、羊飼いがそのニュースを広めたという物語です。詳しくは、12月16日(土)のクリスマス会の中で行われる聖劇をご覧いただければ幸いです。
旧約聖書の創世記には「夕べがあり、朝があった。」との一文があります。つまり、イエスさまの時代の1日は、日没から始まり、日が昇り、そして日が沈むと翌日となります。現代の1日とはズレがありますが、太陽の動きを中心にしていた時代、それはそれでロマンが感じられます。このことから聖夜であるクリスマスは、24日の日没から25日の日没までということになります。では、クリスマスイブとはなんでしょうか。クリスマスイブの「イブ」は「evening(イブニング)」のイブです。クリスマスイブは、つまりクリスマスのイブニング。クリスマスの夜という意味で24日の日没から25日の午前零時までになります。クリスマスの前日、クリスマスの前夜祭という意味合いではないということをご理解ください。
そして、クリスマスといえば、サンタクロースです。サンタクロースの起源は、4世紀の小アジア(現在のトルコ)に実在した、聖ニコラウスという神父さまです。ギリシャ語の聖(セント)ニコラウスは、オランダ語でシンタクロースといい、これがなまって「サンタクロース」となったとされています。聖ニコラウスは、貧しくてお金に困っていた家の煙突から金貨を投げ入れ、その家族を救ったといわれています。投げ入れた金貨が、たまたま暖炉にかけてあった靴下に入ったそうです。この逸話がやがて「サンタクロースは煙突からやってくる」や「プレゼントを靴下の中に入れる」という習慣になったそうです。
12月は、寒さも益々厳しくなり、体調を崩しやすい時期です。お友だちもご家族の方々も健康には充分気を付けて、楽しいクリスマスを迎えましょう。
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