「違う違うおとなりはどこですか?!」
2人の間に座っている先生の手伝いにと思って手を出したのが運のつき。結局最後までかかわることに。縫いさしをやっている女の子に触発されたのだと思います。糸を通す段階までは穏やかにできたのですが、
いよいよ本命の縫いさしになると間もなくため息をついたのは私の方。事前にあけた穴に通すのはできても、縫い返しができません。つまり、刺した面に戻って刺すものだからうまくいきません。
「針が出てきたところで刺します」と言って台紙をひっくり返してあげて言います。「お隣はどこですか?」…「そうです!そうです!ほーらできた!ハイ次…」と言ったとたん台紙をひっくり返すものだから、
「ちがうちがう!…」同じ指示を繰り返すことになりました。子どもの中には返し縫いの意味が分かっていないようですね。糸がきれいにつなっていくのは分かってもどうしたそうなるかが分からないのです。
先生みたいに優しくできないものだからついに音を上げて手が止まってしまいました。なるほど、「こどもは一度に一つのことしか理解できない」というのは本当なんですね。