毎回二番煎じで気が引けるのですが…
今回もデジタル朝日からです。
電車やバスの中で子どもがぐずると周りへの気遣いはお母さんにとって大変なものがあることは子育に縁のなかった私にもわかります。そんなある日、じっと見つめるおじさんの視線が気になっていました。
そばに寄ってくるおじさんの一喝を覚悟して身を固くしていたお母さんと車内の雰囲気を一変させた言葉とは?「おじさんの分まで泣いてね」でした。もっと詳しく書いてありましたが、大まかそんな記事でした。
自分もたくさんつらい思いをしたおじさんとしては、泣き止まない子どもがいつかの自分と重なったのかもしれません。毎日顔を合わす子どもたちがおじさんになった時、同じ心でいることを祈りたいですね。
ところで、話は変わりますが、
今度は私の目の前で起こったことです。会議でよく出かけた東京出張の折りに山手線に乗った時のことです。
一人の若いお母さんが2歳ぐらいの女の子を乳母車に載せて乗ってきました。間もなくして、子どもが手にしていたビスケットおとしてしまいました。そしてお母さんを見上げて「ママ…」と小さな声を上げました。
振り向いたお母さんは慌てることなくビスケットを拾い上げたかと思うと「フッ!」とひと吹きして子どもに「ハイ」と返してあげたのです。都会に暮らすお母さんのおおらかさというか逞しさに驚いたのでした。
幸い晴れの日でしたが、多くの人が乗り降りする電車の床は、言うまでもなく清潔ではありません。だから驚いたのです。いずれにしても、親も子も、心身ともに逞しく育ってほしいと思うことでした。