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イベントの積み重ねで成長する
「今日は1幕、3幕、5幕をお願いします。」12月17日(土)のクリスマス聖劇の練習のことです。Aさんはお昼を済ますと外遊びをすることなく、2階に上がって聖劇の練習が続きます。今日は、1幕お告げ、3幕宿探し、そして5幕博士来訪の各場面の日ということで朝礼で連絡がなされました。
少し早い感じもしますが、時間をかけて1からじっくりというのがモンテのオシゴトなわけで、聖劇の練習もその原則に従ってなされます。実際、運動会が終わると先生たちの思いは早くも聖劇にシフトします。
「ゆっくり、はっきり。」発声の練習にも力が入ります。滑り出しは上々のようで、早くも子どもたちの才能が開花しているようです。
「わたしにはよくわかりませんが、どうぞかみさまのおこころのままになりますように」というマリア様のセリフは6才の子どもが演じるにはけなげ過ぎて涙が出るほど感動します。「おこころのままに」はマリア様の生涯わたることばとなり、やがては十字架で槍を受けたイエス様の最後の言葉ともなりました。強く生き抜いたマリア様とイエス様の心が子どもたちの長い人生の明かりとなることを祈るばかりです。
二十歳の頃のことになりますが、神学院祭で“鶴の恩返し”をしたことがあります。役回りは”与ひょう”だったように思います。はじめての経験でしたが、好評だったこともあって、その後の気持ちがとても前向きになったことを覚えています。
子どもたちも同じような体験をするのだと思います。持久走で最後まで走り切ったこと、自分の役をしっかり果たせたことなどが大きな体験となって子どもたちを一回り大きくしてれる力に満ちた要因になるのでしょう。
この時期、オシゴトに取り組む子どもたちの姿は一学期と明らかに違います。単に年齢が上がったからというだけでなく、一種の充実感に満たされた穏やかさといったものを感じるのです。
こうしたAさんの姿はクラス全体に影響を与えます。Bさん以下のおともだちは、そんなお兄さんお姉さんの姿に憧れて見習おうとします。これが縦割り保育の利点になります。子どもたちがお互いに刺激を与えて成長していく姿を先生が目を細めながら見守るというのがモンテのクラスの理想と言えます。
実りの秋も深まってきましたが、オシゴトの様子もできるだけ発信するようにしていますので、子どもたちともども話題にしていただけると子どもたちの励みにもなることでしょう。(こ)
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