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復活祭
園長 石堂 昭彦
3月に入り新しい季節の到来を肌で感じ、春の光が日増しに暖かくなり、自然は生き生きと躍動しています。この季節の美しさは、私たちの日常に活力と希望をもたらしてくれます。幼稚園でも、Aさんのおともだちは小学校への入学、Bさんのおともだちは年長さんへ、Cさんのおともだちは、自分よりちいさなおともだちの入園とそれぞれを楽しみにしていることと思います。
今年の復活祭は、3月31日に執り行われることから、3月は、イエスさまの復活を祝う特別な時期であり、復活祭の準備期間にあたります。
復活祭とは、十字架の上で亡くなられたイエスさまが、三日目に復活したことを記念するお祭りで、キリスト教において最も重要なお祭りの一つです。
四旬とは40日間のことですが、主日(日曜日)は数えないため、四旬節は、復活祭の46日前(水曜日)から始まり、この水曜日を「灰の水曜日」といいます。(今年は2月14日でした。)
復活祭前週の日曜日は、「枝の主日」または「受難の主日」と呼ばれ、「枝の主日」から聖週間が始まります。(今年は3月24日です。)
聖週間の木曜日は、「聖木曜日」あるいは「足洗木曜日」と呼ばれ、「最後の晩餐」を記念します。(今年は3月28日です。)
聖週間の金曜日は、「聖金曜日」と呼ばれ、イエスさまの受難に思いをはせる日になっています。(今年は3月29日です。)
聖週間の土曜日は、「聖土曜日」と呼ばれます。(今年は3月30日です。)聖土曜日の深夜に「復活徹夜祭」が行われ、四旬節が終わり、復活祭が訪れます。
カトリック教会をはじめとする多くのキリスト教会では、聖木曜日・聖金曜日・聖土曜日の三日間を「聖なる過越の三日間」と呼んで特別に扱っています。
カトリック教会では四旬節中の金曜日に、イエスさまのの受難を思い起こす儀式である「十字架の道行き」の祈りを行います。「十字架の道行き」とは、イエスさまの不当な裁判から十字架の死に至る歩みを14場面に描いた絵画やレリーフなどです。これらは、聖堂内の壁に並べて掛けてあり、それぞれを「留(りゅう)」といいます。
「十字架の道行き」の祈りは、このひとつひとつの「留」を順次たどって、イエスさまの受難の各場面を黙想し、回心しイエスさまの愛にならうための祈りです。
指宿教会の聖堂内の壁にも、この「留」が掛けてありますので、聖堂に入る機会がありましたら、是非、この「留」をご覧になり、イエスさまの受難に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
2023年度も今月で終わりです。当幼稚園の園長に就任し、あっという間の1年間でした。まだまだ、ご迷惑をおかけすることも多々あると思いますが、職員一同一丸となって、幼児教育に邁進していく所存ですので、2024年度もご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
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