おうちモンテは理にかなっています
おうちモンテ。なかなかいい表現です。それというのも、モンテは、本来、生活の場でこそ生かされるべきものだからです。今回は、保護者と子どもの関り、とくに母親の関りは大きな力があるというお話です。
最近、”喜ばれる人になりなさい”という本を読みました。著者は大分県の中津市出身で現在は東京を中心に著作活動をしている方です。
本のタイトルは、著者が子どもの頃から聞かされてきた母親の言葉だそうです。著者自身は、その母親に背中を押されたことが何度もあったと言います。
少しだけ紹介します。勉強が嫌いで中学校時代はやんちゃな子で通したが、ある時急に勉強したくなってがんばったら成績が急上昇して高校進学も果たすことができました。しかし、朝が弱いことに加えて、「来るところを間違えた」という思いから登校拒否状態になりました。
母親に相談したら次のように言われたそうです。「…社会に出たら夜働く仕事をすればいいのよ。」本人は妙に納得したそうで、結局、大学まで行くことになったそうですが、その時、「自己肯定感は保たれていたように思う」と結んでいます。母親の評価が子どもの救いになった事例と言えます。
皆さんにこんな母親になってくださいとお願いしているのではありません。子どもが「自分はいい者」というメッセージを自分に送る体験をしてもらうために毎日のオシゴトがあることを確認していただきたいのです。そして、家庭でも徹底して子どもの側に立つことを心掛けていただきたいのです。
蛇足になるかもしれませんが、保護者のみなさん自身が、どんな時に自己肯定感が保たれているかを考えてくださると、同じことを子どもにもしたくなるに違いありません。
コロナはまだまだ予断を許しませんがご自愛ください。(こ)